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2003/08/10

10.残尿感

 えーと、今日はちょっとばっちい話です。なので、これを読んでちょっと気分を害される方もいるかもしれませんし、あるいは食事中の方は、お食事が済んでから読まれた方がいいかもしれません。あらかじめお詫びしておきます。ごめんなさい。まあネットしながらメシ食う人はそんなにいないとは思いますが……。

 たしか2,3年ぐらい前からのことだと思うんだけど、妙に尿切れが悪くなって困っています。トイレに行っておしっこをするんだけど、出終わったあともなかなか終わらないのです。小便。
男性の場合は、出終わったあとに軽く(ピー)をふりふりして残りを切ってから用を済ませるわけですが、これがなかなか終わらない。振っても振っても、いつまでやっても、な~んかまだ残ってるような感じがするんだなあ。まあいわゆる残尿感というやつです。
 だから用が済んでもなかなか小便器の前を離れられないし、当然トイレにいる時間も長くなる。正直に申告いたしまして、小便をしてる時間よりもそのあとの方が長いくらいでして、自分よりもあとに来てとなりに立った人が、僕より先に済ませて出て行ったりなんてこともしばしば……というか、ほぼ毎回であります。経験のある人はわかると思うけど、こういうのって結構疲れる。
 この残尿感については、家にいる時にはまだそれほど気にならない。時間はたっぷりあるし、後ろで誰かが待ってるということもないからだ。
 困るのは外出した時だ。特に混んだトイレに入ってしまった時がいけない。横に人がいるだけでもなんとなく気になるくらいだから、誰かに後ろに並ばれたりすると、もう何か急かされてるような気がしてすごく落ち着かないのだ。<ああ早くしなきゃ>とつい思ってしまう。
 またこういうのは焦りが焦りを呼ぶというか、早くしなきゃと思えば思うほどドツボにはまるようなところがあるから、ハムスターのように小心な僕は、背後に人の気配を感じると妙にあせあせして、まだ何か残ってるような気がしたまま便器の前を離れてしまうことも多い。そういう時というのは何かが中途半端で気分が悪いし、最悪の場合にはちょびっと中で漏れちゃったりなんかすることも……ええと、ごくたまにですが……まああるわけです。まったく良いことなんてひとつもない。

 そんなわけで僕はここ数年、小用を足す時であってもわざわざ個室に入ることが多くなった。列に並んでいて個室のドアが開いているのが見えたら、僕は迷うことなく個室に入る。うんこじゃないけど個室にGO。理由はもちろん、個室なら急かされることなくゆっくりと用が足せるからだ。多少時間がかかろうとも、やっぱりトイレぐらいゆっくり済ませたい。
 あるいはこうやって個室で小用を足すというのは、「男子たるもの小便は立ってすべし」的なマッチョイズムから見れば「嘆かわしきこと」なのかもしれないが、はっきり言って僕にとってはそんなものはどうでもいい。完全にブルシットである。小用のたびにあんな思いをするのは僕としてもかなり辛いし、しくじって中でちょびっと……なんて事態になった時の切なさや情けなさを思えば、個室で用を足す方がはるかにリーズナブルな選択だからだ。ともかく人にはそれぞれ個別の事情というものがあるのです。いろんなものをあんまりひと括りにしないでもらいたいと思う。

 ところでこれは残尿感とはちょっと違うのだけれど、僕には一種の神経性頻尿というか、割に頻繁にトイレに行きたくなることがあるという困った症状もある。まあ早く言えばトイレが近いのだが、これは排尿器官の機能云々の問題というよりは、むしろ多分に精神的な問題が絡んでいるようである。
 大きな特徴としては、緊張した時に「近く」なってしまうという傾向があるのだが(緊張状態にない時はほとんど気にならない)、特にダメなのがライブ前。開演時間が近くなると、「しばらくのあいだトイレに行けない」という意識がはたらくのか何なのか、やけにトイレに行きたくなるのだ。
 これも武道館みたいな椅子席の場合はまだいいのだが、でもライブハウスとかのオールスタンディングのやつになると結構こたえる。スタンディングの場合はいい位置を確保しようとして早めに入場して場所を確保するから、長い待ち時間のあいだに不可避的に連続的に「トイレに行きたい/でも場所は確保したい」というアンビバレントな気持ちに襲われてしまうのだ。あれは結構辛いものです。今年の夏はまたサマソニを見に行くのだけど、レディオヘッドを間近で見たいがために2時間も前からマリンスタジアムのど真ん中で待っていなければならないのかと思うと、それだけでいまから気分が暗くなってしまう(結局サマソニは事情で見に行けなかったのでそういう苦労はしないで済んだのだが。しかしレディオヘッド見たかったなあ、ぶつぶつ)。

 「そんなの気にしなければいいじゃないか。大して長い時間じゃないんだし、飲み物を控えるようにしておけば大丈夫だよ」とあなたは言うかもしれない。でも残念ながらそういう問題じゃないのだ。こういうのは水分を摂りすぎたから……というのではなくて、半ば精神的な問題である。だからそれほど水分を摂っていなくとも、いちど気になってしまうともう強迫的に神経症的にトイレのことが頭から離れなくなってしまう。そしてそうなると、仮についさっきトイレに行ったばかりだとしても、また行きたいような気になってくるのだ。行ったところで当然大して出やしないのだが、でも行きたくなる。この辺は下痢になった時のことを思い出してもらえれば割に近いかもしれない。まあなにしろ困ったものである。だから最近では前もって抗不安剤を持っていって入場後に飲むようにしている。いちど気になり出すと割に面倒なことになるから、あらかじめ薬で抑えてしまうわけだ。
 しかしこれにも問題がないわけではない。というのは、僕が常用している抗不安剤(レキソタン)には妙に口の中が乾くという副作用があるので、薬を飲む→口の中が乾く→水分が欲しくなる→ちょっと水を飲む→トイレのことを思い出して尿意を催すという、とほほな結果に終わってしまうことが多いからだ。まったくなんのこっちゃら。世の中ってうまくいかない。

 ライブ以外には、サッカーを見に行った時なんかも尿意に困ることが多いので、試合前とハーフタイムのところでなるべく用を済ませておくようにしている。そうでないとそれぞれの45分間を、ちょっと落ち着かない気持ちで過ごさなければならなくなるから。そんなわけで僕は、前半のロスタイム途中ぐらいには席を立って階段のそばに立ち、主審の長い笛と同時にトイレにダッシュすることが多い。ハーフタイムになるとトイレには人が殺到するし、特に国立競技場のような古いスタジアムの場合には、トイレの数が少なくてひどく待たされることが多いのだ。ひどい時には後半の10分ぐらいまで待たされることだってある。
 だからもし僕といっしょにサッカーの試合を見に行って、前半40分辺りからそわそわし始めるのが見えたりしたら、「ああ、そういう事情なんだな」と思ってあたたかく好意的な無関心を装ってやってください。繰り返すようだけど、人にはそれぞれ個別の事情というものがあるのです、ええ。

 さて、ところで、この残尿感あるいは神経性頻尿(みたいなもの)について密かに悩んでいる人というのは、実は案外多かったりするんじゃないかと僕は勝手に推測しているのだけど、そんなこともないのだろうか?
 僕がこの残尿感のことを知ったのは、テレビで久本雅美がそれについて喋っていたのを聞いた時だったし、先日このことをちょっと勇気を出してある友人に話してみたら、「そうそう、そうなんだよ」と禿げしく同意してくれた。その人はこれには糖尿が絡んでいる可能性もあるなんてことを口にしていたから、あるいはそういうこともなくはないのかもしれない。しかし糖尿かぁ、いやだなぁ……。
 ともかく、こういうのはなかなか口にできづらい種類のことだから、夜尿症の人のように誰にも言えずにひとりで鬱々と悩んでおられる人も多いのかもしれないと僕は想像する。というか、そうでないと僕としては結構恥ずかしいので、むしろそのことに密かに期待しているのだけど、うーん、そうでもないのかしらん? 
 まあそんなわけで、この頃はテレビでやってるなんとかいう尿もれの薬(さすがに名前は知らない。ハルンケア……だっけ?)のCMが少しずつ気になったりなんかしているのだが、うーん、誰か賛同のメールとか送ってきてくれないかなあ、ねぇ…(ぶつぶつ)。

 おまけ:
 個室に入って小用をたすというのは、外国では日本よりもポピュラーなのかもしれないと思ったりする。というのは、カナダなんかに行ったときにそれらしき人を結構見かけたから。あっちの人というのは日本人に較べて、その辺のプライバシーについてについて敏感なのかもしれない。
 それから、スイスのサービスエリアのトイレに入ったときは、小便器の位置が高くてえらく苦労しました。やっぱみんな背が高いんだね。やってみればわかることだけど、背伸びしながら小便するのは結構つらかったです、ほんとに。じゃあまた。

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