« 雨天曇天 | トップページ | いつのまに »

2004/06/13

38.出ず要らず

 どうもなんかなぁ、髪を切ったあとというのはアレですよ。
 ぶ、ぶ、ぶ、物欲が……ああ、もう。

 やはり気分が変わるのです、髪を切ると。しかも今回はひさしぶりに髪を染めたのでなおいっそう。おかげで物欲がね~。いやいや、困ったものです、毎度のこととはいえ。調子こいて辺りをふらふら見たりしなければいいのだけれど、でもつい見てしまう。見たら欲しくなる。際限なく欲しくなる。あれもこれも、それもどれも。するとほどなく、“誰か10万、いや5万、3万でいいからくれないかな~~、落ちてないかな~~”などというたわけた妄想が始まります。それもヒモなし。そりゃあね、妄想は得意さ。これには自信がある。キャリアが違うぜ。

 「出ず要らず」っていう言葉があるんだそうです。友だちの日記からのパクリ。物欲に惑わされないためには見ないのが、そして外に出ないのがいちばんだってことですね。それはわかる。すっごくよくわかる。
 でもそうやってなるべく外に出ない生活をしようしようと日々心掛けているとどうなるか。はっはっはっ。ひきこもりになっちゃうんですねぇ。危ない危ない。すなわちネットと妄想と睡眠の日々(惰眠ともいう)。だからいまのところ、この言葉は封印しています。正しいことが必ずしも正しい結果をもたらすわけではない、つまりそういうこと。もっとも、物欲に苛まれることが“正しい”ことなのかとゆーと、まあそれはちょっとあれなんだけれども……まあいいじゃないっすか。それなりに葛藤はあるんですよ。

 で、うちの担当医にこのことを話すとどうなるか。
 「いいじゃないですか。欲求が新たな欲求を生むんです。もっと外に出ましょう」

 最初は「おいおい」と思ったけれど、考えてみればたしかにそうだ。欲求がなくなったら人間はおしまい。欲求のあるところに行動が生まれ、行動の先に何かが広がる。それは人であったり、出会いであったり、何がしかの事件であったり。もしくはふとした偶然。彼の考えはこうなのだろう。うむ。それには強く同意。欲求がなくなっちゃったら人は屍だもんねぇ。
 しかして、物欲に苛まれず、かつその欲求を満たすためにはどうすればいいか。いかなる方法があるか。答えは自ずと絞られてくるわけです。もちろんそれは、誰にでも思いつけるような解答。どこにでも転がっている。
 しかし誰にでも思いつけるからといって、それを行動に移すことがたやすいことかといえば、それはまた別の問題。越えてしまえば大したことのないハードルでも、そこに至るまでには高く大きな壁に見える。掟の門のそばには屈強な門番が控えていて、その先の門にはさらに屈強な門番がいて、そして……。だからそこをジャンプするためには(えいやっ!)、やはりそれなりのエネルギーというものが要るのです、たぶん。そして残念ながら、その充電にはまだしばらくの時間がかかる、らしい。ウォークマンみたいに2時間急速充電とかあればいいんだけどねぇー…。時代はまだそこまで進歩してないようです。つまりは燃料電池車と同じくらいの実用性なんだな。よく知らないけど。

 でも悲観論ばかりを並べていてもしかたがないので、こう考えます。エネルギーというのはドモホルンリンクルと同じ。一滴一滴、それは少しずつ溜まっていくものなのです。手作業で、待つことも仕事のうち。時間はかかるが、いつかその水はコップを満たします。コップから溢れた水は、たぶんどこかへ向けて流れていく。どこに流れていくのかはよくわからないですが、そういうことはあまり考えないように。とりあえずどこかに向けてたどり着くわけです。ここではないどこかへ。

 どこにたどり着くんですかねぇ……。
 てゆーか、いつまでかかるんかなー。
 そもそも、一滴一滴、本当に溜まっているのでしょうか??
 そんなことを帰りの電車の中で考えました。
 ええ、財布は寒かったっす。バカー、バカー、バカー(エコー)。

|

« 雨天曇天 | トップページ | いつのまに »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15236/759029

この記事へのトラックバック一覧です: 38.出ず要らず:

« 雨天曇天 | トップページ | いつのまに »