« 平山さん | トップページ | まるで同感 »

2004/07/11

42.堂本剛の正直しんどい

 「元カレ」というドラマを見ています。ビデオ屋で借りてきて。
 ちょうど1年前、7月からのクールでやってたドラマなんだけど、去年の7月あたまに祖母が亡くなったりしてバタバタしていたもので初回を見逃してしまい、以後ずるずると見れなかったやつです。やっぱり連ドラというのは最初を見逃してしまうとどうもね。筋がわからんというか、リズムに乗れないみたいなとこがある。
 ……とかいうと連ドラはきちっきちっとチェックしてるみたいだけど、そんなことはない。見るドラマは主に再放送。たまに今回みたいにすぽっとドラマにはまることがあるのだけど、そういう場合は大抵、夕方なり深夜なりの再放送を見て「ああ、ええなぁ」なんか思ってずるずるとはまり込むパターンが多い。まあそういう時間にテレビを見てるというのもどーなのかというのはすっごいあるんだけど、ひとまずここではそれは措きます。

 脚本家が違うからあまりはっきりとしたことは言えないのだが、この「元カレ」というのは、以前TBSでやっていた「夢のカリフォルニア」というドラマのイメージ的続編のような気がする。筋も設定も違うから、紛うことなき続編というわけではないのだけれど、同じ堂本剛が主演だし、演ずるキャラクターの雰囲気もよく似ている。男1人に女2人という配置も同じだ。去年の7月、「元カレ」がはじまる前からこのドラマのことが妙に気になっていたぐらいだから、やはり何か通底した匂いみたいなものはあったのだろう。そう想像する。

 さて、この「夢のカリフォルニア」は僕にとって、妙に思い入れのあるドラマだ。主人公の終(堂本剛)は特に秀でたところもなければ、特に劣ったところもないごく普通の大学生。4年生になって流されるようにして就職活動を始めるが、自己アピールの欄に何も書くことができなかった。友達に誘われて就職試験の会場に向かうが、「君の人生のヴィジョンを聞かせてください」という問いに答えられず、面接官の向井には、「もう少し骨のある話が聞けると思った。君は単なる大人になりたくない、甘ったれだ。そんなんで生きているといえるのか」と、さんざんにこき下ろされてしまう。
 そこから話が転がり、中学時代の同級生で、同じようにいまの自分に悩んでいる琴美(柴咲コウ)と恵子(国仲涼子)と共に自分の生き方を見つけていく……というのがこのドラマのおおまかな流れ。最後のほうで就職活動に復帰した終が、自己PRの欄に「スポンジ」と書いていたのがひどく印象的だった。特に目立った長所というのはないけれど、いっしょにいると気持ちが楽になる、自分の悩みを吸い取ってくれるような存在という、恵子(琴美?)の台詞からきた言葉だ。それを目にした僕は、“なるほどそういう考え方もあるのか”とちょっと感心したりした。とても気になっていた箇所のことだったから、その場面のことはいまでもよく覚えている。

 以前2ちゃんねるをよく見ていたときに、この「夢のカリフォルニア」に関して、「ひきこもりはあのドラマを見るべき」みたいな書き込みがあって、おう、2ちゃんにしては良いこと書いてあるじゃんといたく感心したことがある。「へぇ、世の中には自分と同じように感じる人もいるんだなあ」と意外に感じたというか、めっけものを拾ったような、そんな気分になった。
 もちろん、ひと口にひきこもりといっても、不登校出身などいろんなパターンがあるから一概には言えない。けれど、こと自分のようなケースにおいては、このドラマを見て感じる部分があるというのはかなりの割合で言えるのではないかという気がする。

 「元カレ」での堂本剛は、社会人になってデパートの地下食品売り場で働いている。性格は相変わらず「いいひと」で態度はどっちつかず。エレベーターガールの菜央(内山理名)とつきあい始めるが、広告代理店に入社してバリバリ仕事をする「元カノ」の真琴(広末)が自分の部署の担当になってお互い落ち着かなくなる……というのがいままで見た部分の話の流れ。最初は内山理名目あてで見はじめた部分が(かなり)あったのだが、いざ見てみると広末がけっこう良くて意外や意外。いや、誰が出ているからどうのこうのではなくて、単にこういうシチュエーション(男1人に女2人)が好きなだけかもしれないけど……。

 「夢のカリフォルニア」と「元カレ」をひとつの流れの中にあるものとして捉えるならば、6月までのクールで終わった「ホームドラマ!」は、その2作の延長にあるものとして見ることができるかもしれない。脚本は「夢のカリフォルニア」のときと同じ岡田恵和、放送はTBSで、25歳になった剛君(役中・井坂将吾)は結婚して子どももできている。その剛君夫妻の乗ったバスが事故に会い、残った遺族が血は繋がらないながらもひとつの家族として暮らしていく……というのがこのドラマのお話。いわゆる一般的な家庭を描いたホームドラマではないが、他人どうしで暮らしても「家族」は成り立つし、そもそも「家族」っていうのは何なのだろう?ということを考えさせられる。なにせ最終回を見逃がしてしまったのであれなのだが、できればもう1回通しで見たいと思うドラマでした。

 ところで、「夢のカリフォルニア」を見てからというもの(正確にはあのシーンを見てからというもの)、堂本剛という人に親近感を抱くようになってしまった。だいたいジャニーズのタレントといえば男にはそれほど受けが良くないし、Kinki Kidsに対しても「はぁ?」ってなもんだったのだが、あれ以来ちょっと見方が変わった。「堂本兄弟」は見ていないが、「堂本剛の正直しんどい」(テレ朝)はほぼ毎週欠かさず見ている。なんだか似たような人間がここにもいるなあって思えてしまうわけです。もちろんジャニーズのタレントと自分を比較するのは「かなりどうか」なのだが、しかしそれでもなおかつ。僕の中では1週間の中でもっともプライオリティの高い番組がこれなので、水曜のこの時間は電話には出れません。あしからずご了承くださいませ。ではでは。

|

« 平山さん | トップページ | まるで同感 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15236/948734

この記事へのトラックバック一覧です: 42.堂本剛の正直しんどい:

« 平山さん | トップページ | まるで同感 »