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2004/08/29

48.ファッション誌について

 ここのところファッション誌をよく読んでいる。いや、男性誌ではなく女性誌。ぱらぱらと立ち読みをして、良さそうなものがあると何冊かまとめて買って帰り、あとは家でじっくり時間をかけて読んでいる。最近では女性誌を立ち読みすることにも、何冊かまとめてレジに持っていくことにもだいぶ慣れてきた。自分で言うのもなんだが、わりに堂々としたもんである。やはりこういうのは慣れの問題なんだろうなと思う。
 男が女性向けのファッション誌を読んでいるなんて、傍目には奇異に映るかもしれない。というか、映ると思う。やつは変態なんじゃないかと思われてしまいそうでにゃんにゃんにゃん。でも、べつに変態なわけではなくて、純粋な好奇心なのです。見てて面白いんだ、女性向けのファッション誌って。ふだん読みつけてないせいか新鮮な発見がたくさんある。中でもいちばんおもしろいと思ったのが「真夏の着まわし15days」みたいな着まわし特集。限られた手持ち服の中からいろいろと組み合わせてその日ごとに違ったテイストを出していく過程を見ていると、「ああ、こういうふうに合わせていくんだな~、なるほどね~」ってな感じでひどく参考になる。もちろん直接的に参考にするわけではなくて、考え方のイメージとして参考になるということなんだけど。
 この手の着まわしページは女性誌ではよく見かけるのだが、不思議なことに男性誌でこれを見かけたことは一度もない。せいぜい「FINEBOYS」あたりでそれに似たものを目にしたことがある程度。よく知らないが、何かを「着まわす」という発想は男性誌の世界においては未知の概念なのかもしれない。「やればいいのに、面白いから」などと僕は思うのだが、そういうのはあまり読者の需要がないのかもしれないし、それに僕はもともと男性誌なるものにはたいして期待していないので別にいいことにする。どうもね、昔から好きなれなかったんだ。男向けのファッション誌って。

 男性向けのファッション誌がピンと来ない理由はいくつかある。ひとつはモデルの立ち姿が不自然であること。「何カッコつけてんの。君らもっと普通にしなよ」といちいち難癖をつけたくなるのは僕だけだろうか。あれはどうも気になるんだよな。単に気にしすぎなだけかもしれないけど。
 もうひとつは街撮りスナップに出てくる人の格好がみんな変。ことごとく変。どうしてファッション誌に出てくる人っていうのはみんなこうも不自然なんだろうと毎回のように思う。自意識過剰な面が丸見えで少なからず見るたびにげんなりする。もっと自然にカッコいい人を見つけられないのだろうか?
 それからたぶん、これが男性誌というものがしっくり来ないいちばんの理由だと思うのだけど、こと男性誌というのはスニーカーやTシャツなどの単品の紹介に終始してしまい、コーディネートや組み合わせに幅がない。実用性に欠ける。特にストリート系の雑誌を広げてみればわかることだけど、目次のあとのページからしばらく、延々スニーカーの紹介だけが載っていたりする。とにかく靴、靴、靴。靴だけ。スニーカーでなければTシャツだし、Tシャツでなければジーンズ、そういう具合。とにかくひとつのアイテムに終始して終わるのが男性誌の特徴であるようだ。

 その点、女性誌というのはなかなか実用的にできているというのが僕の率直な感想。実用的ないしは「読んでて勉強になる」といったほうが近いだろうか。まああの広告の量が多いのにはいささか辟易するが(特に「with」と「more」。重いし、かさばるし)、それはそれである種の傾向を読み取るのには役には立つ。ある種の傾向を読み取るのには。
 ほか、女性誌を読んでいて参考になったというか、面白かったのは、黒と白、そして茶色の使い方、デニムor非デニム、はおりもの、甘め&辛めのミックスの仕方といったあたり。正直女性誌のページをめくるようになるまで、「甘め・辛め」という概念があること自体知らなかったので、こういうあたりも大変勉強になりました。うん、勉強というのは本来楽しいもんです。

 逆に見ていてもつまらんというか、わけがわからんのが靴とメイク。靴ははっきりいって全部同じに見える。メイクはもっとわけがわからないのだが(やはりすっぴんと化け顔がまるで別物なのはいったいどうなのか)、これはきっと自分らには全然関係のないことがらだからだろう。髪型のページはそれなりにふんふん言って読んでるのだから、興味を持つか持たないかの差は自分に応用できるか否かのあたりにあるのかもしれない。

 女性誌を眺めていて気づいたことのもうひとつ。それは「モテる」(あるいは「モテ」)という単語が頻繁に登場することである。いわく、モテ髪、モテカジ、モテ子、モテ服、モテ指数、この夏のモテスタイル、ほかによく似たラインの言葉としては、男ウケ、愛されヘア、惚れさせ○○、愛されるSEX……。
 べつになんでもいいのだが、つらつら眺めていて、女というのは男に較べて「見られている」という意識が高いんだなあと感じた。もちろんそれがすべてのケースやすべての人に当てはまるわけではないのだろうが、少なくとも女性ファッション誌の世界においては、あるいは僕がよく読んでいる一部のファッション誌的世界においては、「モテる」ということがひどく大きな意味と価値を持っているように見える。「いかにして男ウケするか/モテるか」ということを基準にファッションを組み立てる傾向も少なからず多分にあるようだし……。
 まあ考えてみれば、「勝負パンツ」などという発想は男にはないものな。うーん、やっぱ「着飾る」というのは、要はそういうことなんかなあ。なんといっても僕は男なので、女のことは実によくわからない。ま、だから単純に面白いんだろうけれど。

 このあたりの興味はまだしばらくは続きそうです。なので今日はとりあえずこの辺で。しかし男の部屋に女性誌が20数冊も積んである光景はちっと異様なんだろうな~。ま、いいんだけどね。

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