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2005/08/14

73.[31]

 ついこないだ気がついたんだけど、もうじき誕生日なんだった。
 やっ、べぇ~~~~~っっ!! てか知らなかったよ。だって、誕生日なんていちいち憶えてる必要ないしね。「だからなんですか?」ってなもん、最近は。「可愛げがないな」とは自分でも思うのですが、しかしいまさら、可愛げがどうとかいう歳でもねぇし。

 ……ってなわけで、あと1週間ほどでお誕生日になります。いくつになるのかというと、31。31になるご感想はというと、あんまし無い。正直言って、何も思いつかない。
 やはり30になるというのは自分なりに大ごとだったんだけど、それを過ぎるとどうもな。なんかもうどーでもいい感じ。強いて言えば、「31っつったら掛布の背番号だからまーいっか」ってぐらい。たいした感慨はないです。可愛げだってもちろんない。
 しかし今年は掛布だからいいけど、来年は何になるのかな? 32だから……って、32って誰も浮かばねぇし。高原? 久慈? 坪井?(レッズじゃなくて前阪神) どうもぱっとしねぇなぁ。33も全然浮かばないけど。巨人の江藤ぐらいしか思いつかねぇ。34? 35? あー、もうやめやめ! 歳取るってあんまいいことないわ。31で打ち止めあたりにしておいたほうが良さそう。あとはもう思いっきりすっ飛ばして51とか53あたりまでいくしかなさそうだね。まあそれぐらいまでは生きると思うけど。バリー・ジトとか星野仙一ぐらいまでいけばたいしたもんですが。

 いま思い返してもやっぱり思うんだけど、29の1年間がいちばんきつかった。きついっていうか、<息苦しい>っていう感じがいちばんぴったりくる。そう、なんか自分で自分に縛りを入れて自分を苦しくしてたっていうのかな。焦りもプレッシャーもほどほどにあったし、やはり30という「大台」を前にして、何か結果を出さなきゃいけないみたいな思いがどこかにあった。何をして「結果」と呼ぶのかはわからないけれど。
 でも実際30超えたら、なーんかな。急に自分の何かが変わるわけでもないし、偉くなるわけでも就職するわけでも突然サッカーが上手くなるわけでもなんでもない(なれよ少しは)。きのうと一緒のまんま、アナログの数字がふた桁同時に変わったってただそれだけ。2ヶ月くらい時間をかけて、自分が30になったんだってことを少しずつ受け入れて、そんでおしまい。ホント何も変わらなかったよ。
 でもね、ある時ふと気がついたら、30になることを恐れている自分はもうどこにもいなかった。だってもう30になっちゃったんだから、恐れるもクソもなかった。「30になることを恐れる自分」なんているはずがない。
 したら発見したんだ。29の一年間って、ずっと息苦しいまま過ごしてきたんだなって。あのときに較べたらいまよほど楽だよなって。「なんか俺いまちょっとラクじゃん」って思った。だからといって、自分を取り巻く事態が少しでも好転したわけではないのだけれど。

 最近なぜか、まわりに1個下の友だちが多い。特にサッカー関連ではそれが顕著で、75年生まれが5~6人いることがわかった。なぜか同い年は一人もいない。みんな年下。ゆえに、30になった感想やらなる感想やらがまとめて聞けることになる。
 あったりまえだけど、やっぱりひとりひとり、感想はみんな違うんだな。「気がついたら30になってた」とか、「いつもと同じ、ふつうに過ごした」とか、「自分に誕生日プレゼントを買った」とか、いろいろあった。けど総じて見れば、やっぱり30というのはそれなりに意識するものらしい。あたりまえか。そして「いつもと同じ、ふつうに過ごした」とはいっても、その裏にはどこか、「30になることを意識しないように、極力ふつうらしく過ごした」という感じが透けて見えた。あるいは、「見えたような気がした」。「過ごした」というより、「やり過ごした」といったほうが近いのかもしれない。そう、やり過ごす。
 何せ自分がそうだった。何のイベントもなく、ふつうに過ごしてその1日を乗り切った。何も考えないようにしてた。なぜ? もちろん恐かったから。何が? 自分が30を迎えることが。何をしたのかはほとんど憶えていない。極力ふつーに、何事もなく過ごそうとしたことだけは憶えているのだけれど……。

 でも超えたら超えたで、いまはこんなもん。「30過ぎたら厚かましくなった」と言った人がいたけど、それって結構当てはまるかもしれない。とりあえず自分には、ってことだけど。来年の今頃はどうしてるんでしょうねー。よくわかりません。まあそれはそのときになったら考えますわ。来年誕生日を憶えていたらの話だけれど。

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