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2005/09/21

【香港的小旅行記 第31回】

 ■100万ドルの夜景 その1:

 銅鑼灣から地下鉄に乗って、中環へと戻る。時間はそろそろ夕方の6時になるところ。空もだんだん暗くなってきた。時間的にはちょうどいい頃合いだろう。
 中環のバスターミナルでピーク・トラムの山麓駅行きのバスを待っていると、これから山頂まで向かう人たちが少しずつバス停のまわりに集まってきた。やはり観光スポットだからか、いかにも観光客然とした人たちが多い。日本人とおぼしき二人連れもいるし、10人ほどの白人の団体さんもいる。思えば僕がこっちに来てから、こういう光景ははじめてだ。
 バスが出発するのを待つ間、僕はバスの中でさっき買ったサッカー雑誌を引っぱり出して時間をつぶす。この本に載っているのは、イングランド、イタリア、スペイン、ドイツの各国リーグで活躍するトップ選手だった。
 各選手について書かれた短評は全部漢字なので読むのはむずかしいが(読めなくはないけど)、でも名前だけ見ていても結構飽きない。解読する楽しみがあるので、比較的有名どころの選手の名前をまとめて挙げてみる。
(※これも2002年当時のもの)

 プレミアリーグ:施文、李奥・費甸南、皮利斯、韋拉、亨利、雲尼斯達萊、奥雲
 セリエA:保方、托度、杜林、森美爾、尼斯逹、簡拿華路、巴治奥、托迪、査斯古特、韋利、蒙迪拿、迪比亞路、李華度
 スペインリーグ:簡尼沙利斯、阿耶拉、佩奥爾、艾馬、費高、沙維奥拿、朗拿度
 ブンデスリーガ:簡尼、拿美路、波歴克、舒尼逹、紐美利、阿武羅素


 さて、どれだけわかっただろうか。正解はこちら。

 プレミアリーグ:シーマン、リオ・ファーディナンド、ピレス、ヴィエラ、アンリ、ファン・ニステルローイ、オーウェン
 セリエA:ブッフォン、トルド、テュラム、サムエル、ネスタ、カンナバーロ、バッジオ、トッティ、トレゼゲ、ヴィエリ、モンテッラ、デルピエロ、リバウド
 スペインリーグ:カニサレス、アジャラ、プジョル、アイマール、フィーゴ、サビオラ、ロナウド
 ブンデスリーガ:カーン、ラメロウ、バラック、シュナイダー、ノイビル、アモローゾ

 海外のサッカー選手がわからない人にはさっぱりだろうが、わかる人にとっては結構おもしろい。なんとなくわかるようなものもあれば、テュラムやサムエルのように、ほとんどわからないものもある。
 この本には日本人選手は紹介されていなかったのだが、稲本だけが豆記事っぽく小さく載っていた。中田の紹介はなし。ちなみに、そこに書かれていた稲本の記事はこんな感じ。

 「在世界盃一鳴驚人的日本國脚稻本潤一改投另一支倫敦球隊富咸」

 これを日本語に訳すとすればおそらく、
 「ワールドカップで一躍有名になった日本の稲本潤一は、ロンドンに本拠を置くクラブのひとつであるフルハムへと移籍した」
 といったところだろう。まじめに読んだらひどく時間がかかってしまうが、解読する楽しみがあるので、暇つぶしには結構役立ってくれる。
 バスの出発待ちの間、僕がおもしろがってこの本を読んでいると、横に座った白人男性がちらちらとこちらをのぞきこんでいる視線を感じた。彼らは英語で話していたから、きっとイギリスから来たグループなのだろう。アメリカ人じゃサッカーはわからないから。


football2
(こちらは向こうで買ったもう一つのサッカー雑誌)


 ピーク・トラムの運賃は片道20ドルで、往復だと30ドル。よって僕は、30ドルを出してリターン・パスを買う。
 ピーク・トラムというのは、路面電車というよりはむしろ山岳登山鉄道といった趣で、かなりの急勾配をものともせずに、山頂駅に向かって上へ上へと登っていく。急坂を登るトラムの窓からは、30度以上はあろうかというこの斜面に、いくつもの高層アパートがにょきにょきと生えているのが間近に見える。よくもまあこんなところにこんな高いものを建てたものだと感心してしまう。こちらでは急斜面にビルを建てるような技術が発達しているのかもしれない。
 乗車時間8分ほどで山頂駅に着く。実際の山頂はここからさらに登ったところあるのだが、夜景ポイントとしてはこちらの方がずっと良いとのこと。
 このヴィクトリア・ピークには、「ピーク・タワー」と呼ばれる、シーソーのような形をした大きな建物が建っている。ピーク・トラムの山頂駅に直結したこの建物は、97年に新しく造られたもので、ここから例の「百万ドルの夜景」が見られるわけだ。
 このピーク・タワーに来てみて最初に気づいたことは、ここは風が吹いていてとても涼しいということだった。山の高いところに登れば当然風が吹くので、下界の蒸し暑さなんてどこへやらという感じでかなり快適に過ごせる。
 空は雲もなくよい天気だったのだが、「百万ドル」と呼べるほど見事な夜景だったかと言われると、正直首を傾げてしまうというところだった。なかなかきれいである。きれいなんだけど、でもそんなに明るくない。僕がイメージしていたのはもっと光が多くてきらびやかなものだったんだけど。
 でもこれは、香港の夜景が大したことのない代物だったわけではまったくなくて、今日が日曜日だったためである。ヴィクトリア・ピークから見ると、海を挟んだ向こう側が九龍半島、手前側が香港島になるわけだが、手前にある香港島側というのは、オフィスビルの集中するビジネス街である。この山頂の近くにあるビジネス街の明かりがきれいに灯っているから、「百万ドル」ともいわれる見事な夜景が完成するわけだが、しかし今日はあいにく日曜日。日曜日にはビジネス街は休み。したがって窓の明かりもそれほど点いていない。残念でした。
 でも、フォローしたいわけじゃないんだけど、やはりここの夜景はきれいだった。本当は平日の夜の方がよかったわけだが、今回は土曜に着いて月曜の午後にこちらを発つスケジュールだから、こればかりはどうしようもない。天気がよかっただけでも十分よしとしなければ。

peak-tram
(「百万ドル夜景」行きのピーク・トラムはこんな感じ)

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コメント

はじめまして、流れ流れてここに辿り着きました。私仙台でバンド等の活動をしております阿部という者です。今回ホームページらしきものを作らせて頂きましたので、厚かましいこととは思いますが告知させて頂たく思います。デモも用意しております、人助けでもするつもりで是非一度遊びに来てください。ではでは 

投稿: 三四郎 | 2005/09/23 00:27

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