« よっかぶんの日記 | トップページ | 酒気帯び注意 »

2005/11/07

【香港的小旅行記 第33回】

 ■3日目:9月30日(月)

 朝、目が覚めたら、今朝も時間は9時半をまわっていた。カーテンを開けていても外が暗いのでつい寝過ごしてしまう。香港のビジネスマンは朝の遅刻が多くて大変なんじゃないかと他人事ながらつい心配になる。いや、まったく他人事なんですけどね。
 
 今日の予定としては、日中に軽く市内を見てまわってから、1時半くらいには街中を出て、遅くとも2時半には空港に着いておきたい。帰りの飛行機は3時50分発。万が一これを逃すととても面倒なことになるので、この時間から逆算して今日の予定を立てる。
 大雑把にいうと、今日の観光のポイントは3つ。香港島を走るトラム(路面電車)に乗ることと、午砲(ヌーン・デイ・ガン)と呼ばれる正午を告げる大砲を見ること。そして昨日見たトイザらスに行って、昨日は買わずにおいたおもちゃを買いに行くこと。以上3つ。それ以外のところは昨日のうちにだいたい見てしまっていたので、今日はそれだけ見られればじゅうぶんだ。
 荷物のパックは昨夜のうちに済ませてあるので、顔を洗って着替えてから早め(といっても遅め)に出発。フロントでチェック・アウトを済ませると、心なしか身軽になったように思えた。あとはこの自分の体ひとつ。残り半日を終えて空港まで行ってしまえば全部おしまいである。あとちょっとだ。

 近くのコンビニで友達へのおみやげ用にきのうのサッカー雑誌をまとめ買いしてから、あわあわと地下鉄に乗る。まずはここから港島線の炮台山の駅まで移動して、そこからトラムに乗るわけだ。今日の移動は主にこのトラムと地下鉄のふたつを使うことになる。
 いままでにも何回か書いたけれど、トラムというのは要は路面電車である。路面電車なのだが、なぜかダブルデッカー(二階建て)である。香港のバスもそのほとんどがダブルデッカーだけど、なぜこんなに二階建てが多いのかはよくわからない。イギリスの影響が強いのはだいたい想像がつくけれど、じゃあなんでイギリスにはダブルデッカーが多いんだと聞かれるともう答えられない。なんででしょうね? 謎です。
 香港トラムの創業は1904年。つまりかれこれ100年近く現役で頑張ってるということになる。トラムが走っているのは香港島だけで、九龍半島側には走っていない。香港島の西端にあるケネディ・タウンと、東の筲箕灣(シャウケイワン)の間の約13キロを、約1時間かけてゆっくり走る。料金はどこまで乗っても一律2ドル。停留所は2~300mおきにあるが、一区間だけ乗っても2ドルだし、端から端まで行っても同じ2ドルである。たぶん一日中乗っていても2ドルなのだろう(そんなヒマで物好きな人がいればだけど)。ともかく安いことは安い。
 トラムはすべての停留所に停まるので、電車が停まったら、進行方向後ろ側にある「上」と書かれたドアから乗り込む。降りるときは運転席横にある「落」と書かれた出口から降りる。支払いは後払いで、運転席横にある赤い箱にお金を入れてから降りる。おつりは出ない。この仕組みはバスと一緒なのでわかりやすい。


File0185
(香港島の通りを走るトラム。早い話が路面電車です。チンチン♪)


 繁華街を抜けて下町の方へと向かう路線だからか、車内は意外なほど空いていた。ラッキー。さっそく景色のよく見える二階へと上がって、窓から見える春秧街の景色に備える。
 春秧街というのは北角という下町にある市場通りで、露店がひしめく通りの真ん中をトラムが走っていくという香港のちょっとした名所である。トラムの二階席から賑やかな露店街が見渡せるので、ちょっと面白そうだなと思って行ってみることにした。露店街のど真ん中を路面電車が突っ切っていくなんてところはなかなかないと思う。
 炮台山の停留所を出たトラムはじきに左に折れて春秧街の中へと入っていく。春秧街は全長200メートルほどの通りで、車の通らない歩行者天国みたいになっている。かつては通りの真ん中にある線路すれすれまで露店がせり出し、走っているトラムのすぐ目の前を買い物客が大勢横切っていくという光景が見られたとのことだが、ここ数年で路上での営業は禁止されてしまったらしく、店舗のほとんどは線路から離れた通りの脇に引っ込んでしまっていた。ちょっと寂しい気はするけれど、まあ仕方ないだろうなと思う。いくら慣れてるとはいっても、やっぱり危ないから。
 月曜の午前中のせいなのか、あるいは最近の春秧街はいつもこんな感じなのか、期待していたよりも通りは閑散としていて、正直やや肩透かしを食ってしまった。せっかく二階席の先頭を陣取ってカメラを構えていたというのにちょっとがっかりである。まああらかじめ期待していたところというのは、だいたいにおいてこんなものではあるのだけれど。


File0184
(春秧街の中の様子。昔に較べて迫力がなくなってしまったようです。残念)


 次は午砲(ヌーン・デイ・ガン)。
 この午砲というのはまだ香港がイギリスの租借地だった頃から続く祝砲の名残りのようなもの。あまり大きな口径の砲台ではないが、お昼12時きっかりになるとこの大砲の大きな音がヴィクトリア湾一帯に鳴り響くという昔から続いている行事。いまはほとんど形骸化して、観光ポイントのひとつみたいになっているようだけれど。ともかく物珍しそうだったので行ってみることにした。間近で聞く大砲の音がどんなものなのかにはいささかの興味がある。
 北角で東行きから西行きへと折り返したトラムを銅鑼灣で降りて、そこからは歩く。地図上では銅鑼灣の駅からここまでの距離はわずか200メートルしかないのだが、そこにたどり着くためには狭くわかりにくい地下道を通っていかなければならないので、実際にはひどくたくさん歩かされてしまう。
 結局無事に12時前に着いて正午の発砲を見ることはできたが、でも感想から言ってしまえばこれは期待外れだった。見に行って後悔したとまでは言わないけれど、でも1回見れば十分という程度のものだった。細かい経過は省くけれど、こんどまた香港に行く機会があったとしても特にもういちど行ってみたいとは思わないです。よほど暇なら行くかもしれないけど。


File0187
(午砲の様子。衛兵の格好をしたおじさんが空砲を発射します)

|

« よっかぶんの日記 | トップページ | 酒気帯び注意 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15236/6936672

この記事へのトラックバック一覧です: 【香港的小旅行記 第33回】:

« よっかぶんの日記 | トップページ | 酒気帯び注意 »