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2005/12/17

88.結婚式顛末:その3

 10月9日(金)、結婚式当日。
 ウェザー・ニュースは連日の雨を伝えていたから、当日の天気については諦めていた。どうせ雨降りだ。結婚式の日に雨は嫌だがどうしようもない。そういうつもりで本番当日を迎えた。
 が、朝起きてみると晴れ。しかも暑い。嬉しい反面、「いくらなんでも晴れすぎだよ」と思った。天気が良いのはいいが、それにしてもちと暑すぎる。上着を着ていると汗がにじんでくるのが如実にわかる。着慣れないものを着て、しかもくそのように暑いというのは結構骨だ。「せめてもう少し涼しくなってくれればいいのに」と僕は心の中で願うが、もちろんその淡くささやかな願いは誰にも聞き届けられることはない。

 会場のカトリック教会はホテルに併設されているような小ぎれいなチャペルではなく、昔ながらの歴史を感じさせる、本格的なカトリック教会だった。きっと本当の信者さんはこういうところでの挙式を好むのだろう。「雨、良くても曇り」と言われていたお空はかろうじて淡い青色をその隅っこに残している。どうにかこのまま式までこの天気が持ってくれるといいのだけど。
 結婚式は質素かつ虚飾を廃したものだった。双方に結婚の証人を立て、厳かな契約のようにして誓いの儀式が進む。結婚の誓いは署名のかたちで行われたし、フラワーシャワーもなければ口づけもなし(ココ楽しみにしてたのに……)。式の参加自体が初めての経験だったからよくわからなかったが、いまどきの結婚式というのは昔に較べて華美になりすぎているのかもしれない。まあああいうヒラヒラした華やかな結婚式もそれはそれで悪くないと思うけれど。
 いささか華やかさに欠けるなあと思いながら退席するも、チャペルの階段で参列者の祝福を受ける新郎新婦の姿は本当に幸せなものだった。さっきまで曇りがちだった空模様も今は暖かな陽射しを降ろして、階段下の二人を祝福しているように見えた。まったく、天気に関しては何てラッキーな1日だったんだろう。このとき撮った写真は本当に素敵なものでした。小雪によく似たブライダル・カメラマンの女性はとても感じが良くて、手際もいいし、何よりカッコよかった。ふだん「結婚式なんて形式なんだからやめちまえばいいのに」と思っていた僕でさえも、「これはなかなか良いものだな」と思ってしまったぐらいに。

 お昼からの式の後、夕方から始まるパーティーまでの間は空き時間になるので、みな三々五々中華街まで降りて昼食をとりに。こんなことでもなければ中華街に寄ることもないのだから、地元民というのはまったく横着なもんである。30年横浜に住んでいて、いったい今まで何回中華街で食事をしたというのだろう? 
 お昼のあとはそこらを散策したり、トイレを求めてコンビニ探しの徘徊に出たりして時間を潰す。結婚式後のパーティーというのはいったいどういうものなのか。実はちょっとだけ楽しみだった。

 パーティーは当初立食と聞いていたが、いざ現場に行ってみると着座の形。やっぱりこの方がやり方としては楽かもしれない。2時間立ちっぱなしはさすがにきついから。
 それにしても今回、自分が着ていったピンクのシャツ&タイにはまわりの人から何度もつっこまれた。この柄がよほど珍しかったのだろう。反応はおおむね好評だったから良かったけれど、ほぼ全員にこれをつっこまれてその都度理由を話していくのは結構骨が折れた。「おめでたい感じでいいでしょ。」などと自分では言っていたけれど、上着を脱げばシャツのことをつっこまれる。上着を着れば室温で暑いという二重苦にはさすがに参った。みんな意地悪をしてつっこんでいるわけではないのはわかっていたのだけれど、それでも1日のうちに同じ説明を20何べんも繰り返すのは結構な消耗である。ま、みんな喜んでくれたからいいけどさ。

 式およびパーティーの列席者の服装は、自分が思っていたよりも若干地味めのものが多かった。もすこし華やかでもいいんじゃないかという気もしなくはなかったが、主役より前に出ないということがあったのかもしれないし、あるいは結婚式の服装というのは大概がこういったものなのかもしれない。マルイの宣伝に出てくるようなきらびやかなイメージに毒されている僕にとっては、こういう現実の場数を経験するというのはいい勉強になった。ともあれ、男はスーツ着とけばとりあえずはオッケーみたいである。細身だけに、肩が狭くて腕が上にあがりにくい窮屈な代物ではあったけれど、当面は何が来てもこれ1着で乗り切れそうだから、今回のスーツは長い目で見て良い買い物だったのかもしれない。

 披露パーティーはつつがなく、幸福な雰囲気のうちに終了。そのあとは一部希望者にて二次会に流れたが、もうその時には本当に疲れていて疲れていて……。二次会出ないで真剣に帰ろうかと思いましたよ。連日の緊張に加えて前日の睡眠不足、着慣れない代物、そして丸1日にわたる初めての経験。本当に疲労が鉛のようにからだを覆ってきつかったです。式自体は楽しかったけど、それとこれとはまた別の領域にあるわけで……。
 といっても、渋々出た二次会で所在無く紹興酒飲みまくってたら微妙に復活しました。<結局酒かい!>というつっこみが聞こえてきそうですが、事実復活してしまったので……。それにしてもえらく飲みやすい紹興酒だったなあ、あれ。

 お酒の力で一時的に復活はしたものの、蓄積された疲労の塊はいかんともしがたく、その晩はばったり眠りまくりました。参加しただけでこうなるぐらいなんだから、やるほうはもっと、その何倍も大変なんだろうなあ。ほんとにおつかれさまです。でも一生に一度だけだったらそれも耐えられるかもね。案外思うほどわるいもんじゃないかもしれない。2~3週間にわたる顛末を振り返って、そんなことを思いました。
 まあ自分のぶんはまだ当分先なので、それまでいろいろ勉強させてもらいます。さあ、次はいったい誰がいくのやら。ね。(了)

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