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2011/09/25

自転車で旅する

ここのところ、羽海野チカの『ハチミツとクローバー』を再読した。
1巻から10巻までを、2回通しで。
前回読んだのはもうだいぶ前だ。5年くらい前かもしれない。
筋はあらかた忘れてしまっていて、
おかげでというかなんというか、とても新鮮な気持ちで読むことができた。


6巻くらいから竹本君が自転車で旅をするシーンが出てきて、
とても懐かしい気持ちになった。
自分もむかしやったことがある。
「ああ、そうそう。こんな感じなんだよね~」って。
諏訪から神戸まで走ったのが96年。
北海道を2ヶ月かけて1周したのが97年。もう14年も前だ。


だいぶ遠い日のことになってしまったけれど、あの旅はとても思い出深い。
翌年の98年にバイクを買って、四国をぐるっと回ってきたけれど、
自転車での旅のような充実感は得られなかった。
なんというか、「自分の脚でここまで来たぞ」という
フィジカルな充実感が得られなかったのだ。
やっぱり自転車が楽しい。ものすごくお腹が減るんだよね。


たぶん答えなんかどこにもなくて、
ただ走りたい、次の街に行ってみたい、知らない街を見てみたいという
ただそれだけのことなんだけれど、
あの2ヶ月はすごく自分が生きてるという感じがした。1日1日を生きていた。


自転車からは話が外れるけれど、ハチクロというマンガは本当に面白い。
自転車以外にも、はぐみのリハビリのシーンとか、
自分に重ね合わせて読んでしまった。
大学2年の終わりにスキーで靱帯をやって、
リハビリがとても辛かったので、こういうのは本当によくわかる。
自分の場合は「もうこれくらいでいいや」で諦めてしまったので、
右膝が今も少し曲がったままになっている。
歳をとったら、そのツケがたくさんまわってきて難儀している。


舞台が美大というのも良い。
浜美は武蔵野美術大学(ムサビ)がモデルなんだけど、
5~6年前の原点みたいなものを少し思い出したような気がした。

芸術祭が10月の終わりにあるようなので、
また行ってみようかなと思った。

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